狂気の沙汰

クルド人少女が「名誉殺人」の犠牲となったニュースが胸糞悪すぎ,
The news that a Kurdish girl was the victim of an 「honor killing」 is too bad,
一个库尔德少女遭受「名誉谋杀」的新闻实在恶心
070527(日)☀

    何がきっかけだったのかは忘れましたが、初めてショッキングな映像を見ました。調べてみると、5月上旬にあったニュースらしいです。この高度文明と言われる時代に、この人類が生活を営む地球で、こんなにも想像すらできないような事が、起こっていました。

     内臓の隅々から湧き出す恐怖と怒り、悲しみと侮蔑、そして無力さもが入り混じり、胸の重苦しい痛みが、消え去りません。

    アイキャッチの画像は、Youtube に載った動画を切り抜いた一枚です。地面に倒れているのは、クルド人少女で年齢は僅か16~17歳、蹴りを入れている足は、兄弟や親族のものです。

    クルド人少女は自分の家族から30分も投石され、殴り蹴られ続け、最後は、親族の誰かが、コンクリートブロックの破片で後頭部を強く打ち、少女はそうして殺されてしまいました。この経過を動画で撮影し、Youtube にアップしたのは、殺されたクルド人少女の従兄で、このむごい殺人集団の一員です。

    いったい、この人たちの人間性は、どこにありますか。

    日本にいますと、どんな理由であろうと、家族だけは見方になって、支え合うと言うのが一般常識です。小数そうでない親たちもいて、小さな命が奪われた事件もたびたびニュースで見ますが、上記映像のクルド人少女は、一体どんな理由で、家族からこんなにもむごいやり方で、殺されなければならなかったのでしょうか。

    聞いて驚きます。少女はただ、違う宗教の男性と恋に落ち、改宗して駆け落ちをしたと言うだけでした。世界中に良くある事ではないですか、何故人殺しに発展してしまうのでしょうか。

    この殺人集団の一族は、自分達の行為を「名誉殺人」と言っていました。「名誉殺人」とは何か、wikiで見て、勉強しました。世間に知られたケースでも数千件の上りますが、それでも氷山の一角らしいです。いとも簡単に人権と尊厳と命が、「保守と固執」によって奪われる事が、存在しているなんて・・・・・・

    被害者のクルド人少女の名前は「Du'a Khalil Aswad」、享年17歳。幼児期はこんなに可愛らしい普通の女の子でした。

クルド人少女が「名誉殺人」の犠牲となったニュースが胸糞悪すぎ,
The news that a Kurdish girl was the victim of an 「honor killing」 is too bad,
一个库尔德少女遭受「名誉谋杀」的新闻实在恶心

    クルド人少女の一族は、イラク北部に最も多く住んでいるヤズディ教の信者ですが、恋に落ちた相手はイスラム教徒であり、禁止された改宗をしたかしないか、はっきりはしていませんが、駆け落ちに加え、宗教的、道徳的に家族の名誉を損じたと、一族は思っています。所属のコミュニティからの圧力で、そう思わされているとも言えます。

    世の中は数知れずの宗教団体がありますが、ヤズディ教は信者同士の結婚しか認めず、改宗も、外部信者の入信も、一切認めていません。そんな隔離された異界が、狂気を作り上げたかと思えば、イスラムにも、インドにも、そんな「名誉殺人」が存在しています。

    英文ニュースによると、4月7日、クルド人少女の親族が結婚を認めると嘘をつき、クルド人少女が帰宅した所、首を腕で締め付けたまま、人ごみの中に引きずり出し、私刑、つまりリンチをしたのです。動画では、周りにいた人たちや警察官も写っていましたが、誰一人止める人はいませんでした。あり得なくないですか?そこは人間界なのですか?

    クルド人少女自身、騙されたと分かった時点で、 生きることへの絶望感からか、死の直前まで、抵抗すらしなかったと言います。この少女はどんな心境で死んで行ったのか、思わず涙が溢れてしまいました。異文化や宗教によるものと思いますか? サバンナの野生動物でさえ、こんな殺生はしませんよ。

    そして、殺されたクルド少女の男側による報復なのか、 数日後、少女の属す宗派側の人間が24人も殺された。これをきっかけに、報復が報復を呼び、8月14日、ヤズディ教徒が多く住む自治区に、トラック2台の同時自爆攻撃があり、死亡者は400人に上りました。

    無知と固執による一方的な感情で、誰もいなくなるまで殺し合うのでしょうか。人間はなぜ言葉を話せるようになったかを、考えすらしないのでしょうか。

クルド人少女が「名誉殺人」の犠牲となったニュースが胸糞悪すぎ,
The news that a Kurdish girl was the victim of an 「honor killing」 is too bad,
一个库尔德少女遭受「名誉谋杀」的新闻实在恶心

    生前のDu'a Khalil Aswadさん、もっと幸せな人生と、明るい未来があったではないかと思いたいところです。

    wikiのリンクを見て行くと、このような「名誉殺人」は中東各国を始め、移民によってヨーロッパまで広がり、大きな社会問題となり、被害者は殆どが若い女性で、統計できるものだけで数千件以上あり、周りの圧力によって、無理やり自殺に追い込まれるケースがその5倍、更に一部の地域では、焼身自殺に見せかけるケースも多いと言います。

    パンデミック的な数字ですよね、しかも移民によってヨーロッパに広がり、フランスやイタリアでさえ、「名誉殺人」の事件が増えています。人の国に移民しておいて、当然のように自分の思い込みで「名誉殺人」を行い、住まわせて貰う国の法律を無視するとは、どれだけ愚かなんでしょう。

    「名誉殺人」で殺される理由は、以下のような信じられないものばかりでした。

●イスラム教徒で、他の男に色目を使ったと因縁を付けて、自分の奥さんを殺した
●父親が禁止された拳銃を持っていたと、外に話した12歳の少女が生き埋めされた
●友人の結婚式に出かけた動画を見て、知らない男と同じ場所にいたと女性が絞殺された
●従弟と結婚させられるのが嫌で、断った女性が友人の結婚式に参加中、銃殺された
●Youtubeで自由を主張したパキスタンのモデルユーチューバーが実兄に絞殺された
●13歳の少女が駆け落ちから連れ戻され、寝てる間、実父に鎌で首を切られた
●恋人の十代の少年少女が婚前交渉の疑いがあると言うだけで、電気ショックで殺された
●好きになった人と結婚したいと言う少女に、実母が灯油をかけて焼き殺した
●友人の駆け落ちを手伝った16歳の少女が絞殺され、体は灯油で焼かれた
●10代の少女が路上で少年を見たと、母親が酸を浴びせられ、重度の焼けど死んだ
●ヨルダンで親族の同意無しに結婚した女性が妊娠しているのに、兄弟に殺された
●ヨルダンの女性が恋人と寝た為、義兄に焼かれ、何とか助かって、後に実話本を書いた
●インドでもカースト制度による階級差がある恋人は多く「名誉殺人」されました

    被害者は若い女性ばかりで、最も多いのは十代の少女、青春真っ盛りの少女たちは、どこの国でもエネルギーに溢れ、時として間違いを起こしますが、新しい時代と希望を象徴的に盛り上げています。その多感な少女たちが、見守られて成長すべき少女たちが・・・・・・友人の結婚式場で男がいたからとか、少年を見たからとか、もはやホラーですよね。恐怖映画のネタでも、もう少しましな気がします。

    「国連も懸念」とニュースにありましたが、懸念だけですか?

    全部宗教以前の問題ですよね、もう、正当な理由、人間性、愛、情なんて存在しないし、 まるで邪悪に染められ、些細なきっかけさえあれば、殺戮が繰り返されます。臭いものに蓋的な呼び名を付け、「名誉殺人」で犯罪を正当化している事に、ヨルダン等は公に黙認してさえいます。まさに、狂気の沙汰。 

    一族の名誉を損なった少女の場合、母親や姉妹も、たびたび「名誉殺人」の対象になるそうです、自分の生んだ娘を手に掛ける様な母親を作った社会は、いったいどんな呪いを掛けられていますか?

    もう少し、ましな表現で投稿を書けるといいですが、色々と考え過ぎて、想いが複雑に絡み合い、 まさに、言葉を失う事件でした。

    管理人は無宗教論者で、他人の思惑や行動にとやかく言いたくありませんが、それは現代文明に基づく法治国家に生きていると言う前提があるからです。今回はどうしても口を出したくなりました、黙っているだけでも、黙認しているような気がして、断じてあってはならない事を、批判すらできなかった罪の意識に苛まれる気がします。