2005年6月 デンデンの絵日記+20年前から未解決の件

 幼稚園年中さんの絵日記,Picture diary of a kindergarten child,幼儿二年级的图画日记


050621(火)☀


    デンデンがおくつおいれています。ママがいってらしゃいとゆってくれます。とってもうれしかった。

ママからデンデンへ

    「~をいれる」でなに(何)かをうご(動)かすことば(言葉)のまえには、「お」ではなく、「を」をつか(使)います。おぼ(覚)えようね。

    ようちえん(幼稚園)のせいふく(制服)がよ(良)くか(書)けてるね、とってもかわいい。

    まいにち(毎日)あさ(朝)、ようちえん(幼稚園)にはい(入)ってから、くつ(靴)をげたばこ(下駄箱)にい(入)れるところから、えんせいかつ(園生活)がはじ(始)まるのよね。

    おともだち(友達)いっぱい(一杯)つくって、まいにち(毎日)たの(楽)しいことがいっぱい(一杯)ありますように。

「ファミファミ日記」から記事引っ越し作業中

    デンデンが初めて幼稚園に関する絵日記を描いてくれました。いままでは、幼稚園についてあまり触れていなかったので、年中さんの頃に幼稚園について話を聞いてみたが、どうやら、真っすぐに「幼稚園は好き」と言えない、何かがあるようでした。

    幼稚園の送迎バスルートからは、かなり外れている我が家、車での送迎しか通園の方法がありません。当時は既に会社を仕方なく辞めていましたし、育児に集中しょうと決心したので、幼稚園の送り迎え位はどうって事はないと思っていました。楽しそうな日もありますが、ムッとする日も勿論あって、つまんないから行きたくないと言う日もありました。

    幼稚園はそれぞれ特徴はあるでしょうが、体験入園くらいでは、子供の性格に合うか合わないかなんて、わかりません。ただ、色んなお友達や先生がいるから、楽しい事が多いはずと、一緒に期待しながら通います。何かあれば、その相手の立場に立って、物事を考えてみて、デンデンの思いと折り合いを付ける事を教えるくらいしかできませんでした。

    幼稚園以外の集団生活が送れる場所なんて、知りませんし、そもそも、保育園に入れない時点で、幼稚園 ⇨ 小学校への道しかありません。幼稚園で集団生活に慣れて置かないと、小学校では他の友達と感覚的なズレが生じるではないかと思うので、何とか幼稚園は卒業させたいと思っていました。

    デンデンが生まれる前、管理人は「待機児童」なんて言葉は知りませんでした。海外営業をしていましたので、海外出張が多く、ローカル地域の情報に触れる機会は、殆どありませんでした。子供ができれば、保育施設を申し込むものと、当然のように思っていましたが、あれだけ税金を支払って来たのに、まさか保育園に入れないなんて、露にも思いませんでした。

    妊娠して、安定期に入ったころ、保育園の申し込み方法を調べに役所へ行きましたが、当日、担当の方から「今から申し込めば、2年半先にはご連絡できると思います」なんて、言いやがりました。はぁ~?半年先に生まれて来るし、育休は1年しか取れません、あと1年はどうしろと言うの?

    冗談でしょう?聞いてないよぉ、子供は国の宝でしょう、このレベルの福利厚生がちゃんとなっていないと言うのは、可笑しいじゃないですか?高い税金払って来たのよ、逆にどこで何に使っているんですか?結婚して子供ができれば、専業主婦になれって、なかば強制じゃないですか?可笑しい過ぎるでしょう、と役所で喧嘩腰になったのを、いまでも覚えています。

    「お家の方の誰かがお手伝いしてくれる人はいませんか?」なんて、さらっと聞いて来るので、いれば焦りませんって!役人は、火に油を注ぐような言い方しかできません。

    その頃から、マスコミにも大々的に取り上げられた少子化問題、待機児童の問題、日本は人口が減る一方なのに、20年経った今でも、待機児童の問題はまだ解決されていません。待機児童問題すら解決できないなら、少子化問題はなおさらでしょう。まるでお笑いのネタかなんかです。

    管理人夫婦の実家はそれぞれ東京から3~4時間離れた田舎で、両方の父親が高齢で衰弱しているから、祖父母には頼れませんでした。育休が終わってから、結局仕事に復帰できないまま、管理人は会社を辞めざるを得ませんでした。

    管理人が就職した時代は、まだまだ男女差別や学歴差別が激しく、女性は事務職が当然で、給料も男性の約半分です。数回転職してから、ようやく自分の言語スキルを活かせる場所を見つけ、男性の2倍、3倍努力を重ね、営業職を勝ち取った間もなくですよ。仕事か子供か、究極の選択を迫られる事になるなんて、予想しませんでした。

    結局私立幼稚園から小学校への道しかありませんでした。同じ幼稚園に通う同級生のかずだけ、同じ理由によるものでしょう。その幼稚園選びも、施設面、教育面、イベント面から色々調べた上で決めましたが、子供には雰囲気的に合うか合わないかと言う問題もありました。特に担任となった先生の性格が、子供にとって合うか合わないかが、重要だったりします。

    幼稚園や同級生を嫌がる時、どのようにアドバイスしたのか、今では覚えていません。多分、何事も自分の心次第だから、嫌いな事やものは見ない、近づかない、自分が楽しいと思う事だけをやればいいと、そのくらいですかね、今もそう思って、デンデンにいつも言ってますから。

    幼稚園だったデンデンが、今大学生になりました、恋愛結婚を経って、母になる事も近い将来にあり得る事ですが、日本の少子化問題はまだ止まりません。日本政府は本気で少子化を止める気はあるのか、待機児童問題はいつになれば解決するのか、見届けたいと思います。